L字型の土地を購入することのメリット・デメリット
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不整形地の1つである“L字型”の土地は、さまざまな地域で見られます。
また、これから土地を購入する方の中には、候補物件が偶然L字型になっているという方もいるでしょう。
では、L字型の土地を購入することには、果たしてどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか？
詳しく解説します。
L字型の土地を購入するメリット
まずは、L字型の土地を購入するメリットから見ていきましょう。
①個性的なデザインの家を建てられる
L字型の土地に建てる住宅は、基本的に個性的なデザインとなります。
例えば、L字を活かしたガレージハウスや、広々とした中庭が設けられた住宅などですね。
したがって、なるべく個性のある住宅を建てたいという方は、L字型の土地を購入しても良いでしょう。
②利便性とプライバシーを確保した家が建てられる
先ほど触れましたが、L字型の土地に建てる住宅には、中庭を設けることができます。
また、この中庭は、外部からの視線を程良く遮ることができるため、プライバシーに関しても基本的には問題ありません。
もっといえば、L字型の土地に建てる住宅は、リビングと中庭の距離を近くすることが可能なため、生活動線も確保しやすいでしょう。
つまり、L字の土地を購入すれば、利便性とプライバシーを確保した住宅が建てられるというわけですね。
ちなみに、L字型の土地に建てる住宅は外に面している部分が多いため、比較的風通しも良くなります。
③用途に合わせて住宅の室内を区切れる
一般的な土地に建つ長方形や正方形の住宅は、基本的に室内をハッキリ区切るのが難しいです。
ただ、L字型の土地に建つL字の住宅であれば、“L”の縦の部分と横の部分で、きっちりとゾーン分けができます。
そのため、“L”の縦の部分は居住スペース、横の部分は来客用スペースという風に、メリハリをつけて使用することも容易になります。
L字型の土地を購入するデメリット
続いては、L字型の土地を購入するデメリットについて解説します。
①再建築不可物件の可能性がある
L字型の土地の中には、再建築不可物件のものもあります。
したがって、すでに建物が建築された状態で購入する際は注意しましょう。
L字型の土地といっても、“L”の縦の部分と横の部分の面積が同じとは限りません。
例えば、縦の部分が細長く、横の部分だけが広くなっているようなL字型の土地は、接道義務をクリアしておらず、再建築不可物件となっている可能性があります。
そのため、L字型の土地をチェックする際は、必ず間口が接道に2m以上接しているかを確認しましょう。
②住居の耐震性が低い
L字型の土地には、個性的かつ利便性、プライバシー性の高い住宅を建てられますが、その反面、耐震性は低くなってしまいます。
正方形あるいは長方形の住宅は、比較的地震に強いです。
なぜなら、住宅を結ぶ6つの面が一体になり、地震のエネルギーを全体にうまく分散してくれるからです。
一方、L字型の土地に建つL字型の住宅は、1点に地震のエネルギーが集中しやすく、倒壊リスクは高くなってしまいます。
③費用がかかりやすい
L字型の土地には、費用がかかりやすいというデメリットもあります。
これは、L字型の住宅を建築した場合に言えることです。
なぜなら、L字型の住宅は凹凸が多く、外壁あるいは屋根の面積が大きくなるからです。
外壁や屋根の面積が大きくなれば、当然建築費はかかりやすくなりますよね。
また、L字型の住宅は、一般的に外気の影響を受けやすいといわれているため、メンテナンスや補修にかかる費用も大きくなりやすいです。
もっといえば、L字型の住宅では建築費や維持費だけでなく、生活費もかかりやすくなります。
外部の熱環境の影響を受けやすく、断熱性が低下するため、冷暖房を使用するケースが増えるからです。
④風水的に良くない
L字型の土地には、基本的にL字型の住宅を建築することになりますが、実はL字型の住宅は、風水的にあまり良くありません。
風水上、人が集まる場所が良いとされる“太極（家の中心）”が外部になってしまうからです。
太極が外部にあると、発展性の欠如や長期的な病気、不慮の災難等の現象が起こりやすくなるといわれているため、風水を気にする方は、L字型の土地を購入するべきではありません。
購入するなら面積が広いL字型の土地がおすすめ
狭小地であり、なおかつL字になっている土地は、前述の通り建築の制限を受けるなど、多くのデメリットがあります。
ただ、広々としたL字型の土地であれば、接道義務を満たしている可能性も高いですし、正方形あるいは長方形の住宅を建てるのも容易になるため、非常におすすめです。
まとめ
ここまで、L字型の土地を購入することのメリット・デメリットを見てきました。
冒頭で触れたように、L字型の土地は全国各地に点在しています。
したがって、購入しようとした土地が偶然L字だったというケースは、決して少なくないでしょう。
また、その際には、L字型の土地のメリット・デメリットを正確に把握した上で、購入するか見送るかを判断しなければいけません。
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