購入する土地における“地盤”の強さはどうやって調べる?
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これから土地を購入し、マイホームを建築しようとする方は、エリアの利便性や価格だけでなく、“地盤”の強さもチェックしなければいけません。
理由はもちろん、地盤が強い土地の方がメリットは多いからです。
ここからは、土地における地盤の強さの調べ方を中心に解説しますので、気になる方はぜひご覧ください。
地盤の強さをチェックする方法
購入を検討している土地における地盤の強さは、主に以下の方法でチェックできます。
・昔の地図をチェックする
・旧地名をチェックする
・周辺の土地をチェックする
・ハザードマップをチェックする
・ネットで情報を集める
昔の地図をチェックする
図書館や役所に足を運べば、購入しようとする土地が載っている昔の地図をチェックできます。
また、チェックした結果、当該物件がその昔、田んぼや海、川などであったことが判明した場合、地盤はあまり強くないことが予想されます。
ただ、これだけの要素で地盤が弱いと決めつけるのは安直であり、あくまで大まかな傾向を知る方法と考えておきましょう。
旧地名をチェックする
図書館や法務局などでは、購入しようとする土地があるエリアの旧地名を確認できます。
このとき、水関連の文字や、低地や土の状態、使用方法を表す文字などが入っている場合、そのエリアの地盤は軟弱である可能性があります。
具体的には、以下のような文字です。
・水関連の文字
川、河、江、洲、浜、港、潮、池、沢、泉、岸、瀬、波、流 など
・低地、土の状態を表す文字
窪(久保)、低、下、谷、泥 など
・使用方法を表す文字
田、野、原、新開、稲 など
・水路周辺の建造物、動物を表す文字
橋、堤、鴨 など
周辺の土地をチェックする
購入を検討する土地が、周辺の土地よりも少し低い位置にある場合、これまで雨などが溜まっていたことにより、地盤が弱くなっている可能性があります。
また、周辺の建物の基礎に亀裂が多数見られたり、電柱の傾きが激しかったりする場合も注意が必要です。
ハザードマップをチェックする
“ハザードマップ”は、そのエリアで災害が発生した場合に、危険と思われる箇所などを地図にまとめたものであり、市役所や都道府県庁などで取得できます。
また、地盤が弱い土地は、台風や大雨などで川が氾濫した場合などに、浸水する危険性が高いことが、ハザードマップで示されていることが多いです。
ネットで情報を集める
ネット上には、簡単に地盤の状態をチェックできる便利なサイトがいくつかあります。
例えば、“ジオダス”では、フリーサービスとして“地形で見る軟弱地盤マップ”が公開されていますし、国土交通省の“ハザードマップポータルサイト”では、住所を入力することで、洪水や土砂災害など、複数の災害リスク情報を地図に重ねて表示できます。
駅の近くは地盤が弱い可能性が高い
地盤の強い土地を購入したいのであれば、なるべく駅の近くの土地は避けた方が良いでしょう。
なぜなら、駅の建設には、まとまった広い土地が必要であるため、古くから建物が建ち並んでいる土地ではなく、低地や水田などを埋め立てた土地が使用されているケースが多いからです。
また、同じ理由で、学校の近くにある土地も、地盤が緩い可能性があります。
地盤が弱い土地のデメリット
では、地盤が弱い土地には、一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?
具体的には以下の通りです。
・災害に弱い
・液状化現象が起こりやすい
・費用がかかりやすい
災害に弱い
地盤が弱い土地におけるデメリットは、なんといっても地震や大雨、津波などの災害に弱いことが挙げられます。
地形によっては、浸水や土砂流出、陥没や地滑りなどが発生する可能性もあり、雨や台風が発生しやすいエリアなどでは、特にそのリスクは高くなります。
液状化現象が起こりやすい
“液状化現象”とは、地下水位の高い砂地盤が、地震によって液体のようになる現象をいいます。
“流砂現象”、“クイックサンド現象”とも呼ばれます。
この現象は、特に以下のような土地で発生する可能性が高く、これらはすべて地盤が弱い可能性が高い土地です。
・埋立地
・昔沼や川だった土地
・大きな川の近く
・砂丘と砂丘の間にある低地
・過去に液状化現象が起こった土地 など
液状化現象が起こると、建物が傾いて倒壊したり、地中から水や砂が噴き出したりと、生活に支障をきたすことにも繋がります。
費用がかかりやすい
地盤が弱い土地を購入し、建物を建てることは不可能ではありません。
ただ、硬質な地盤に比べ、大掛かりな工法での改良工事を必要とするケースが多く、必然的に費用も割高になります。
まとめ
ここまで、購入する土地における、地盤の強さを調べる方法を中心に解説してきました。
具体的な調べ方、地盤の重要性については、理解していただけたでしょうか?
もちろん、地盤さえ強ければ、必ず快適な生活が送れるというわけではありません。
ただ、エリアの利便性や価格、自然の豊富さなど、他の条件が完璧だったとしても、地盤が弱いことで、生活が困難になる可能性があるのは事実です。
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