TOPコラム再建築不可物件購入時に利用できるノンバンクのよくある質問

再建築不可物件購入時に利用できるノンバンクのよくある質問

更新日

再建築不可物件購入時は、基本的に銀行融資が受けにくいです。
これは、倒壊しても再建築できないこと、担保としての価値が低いことが主な理由です。
ただ、再建築不可物件が融資対象であっても、“ノンバンク”であれば利用できる可能性があります。
今回は、ノンバンクの概要を解説し、よくある質問にお答えしていきます。

ノンバンクの概要

ノンバンクは、名前の通り“銀行ではない”金融機関を指します。
銀行のような預金業務を行わず、必要な資金を銀行から調達し、利用者に融資するため、銀行と利用者の間に立つ商社的な役割を担っています。
具体的には、主に以下の6つがノンバンクに該当します。

・信販会社
・クレジットカード会社
・消費者金融会社
・リース会社
・事業金融専門会社
・不動産金融専門会社

ノンバンクのよくある質問について

では、ここからはノンバンクを初めて利用する方によくある質問を見ていきましょう。
同じような疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。

ノンバンクは危険なのか?

結論からいうと、ノンバンクは決して危険ではありません。
中小企業の資金調達においても、ノンバンクは頻繁に利用されますし、今や日本経済において欠かせない存在となっています。
ただ、ノンバンクが銀行と比べて、金利が高いことは事実です。
これは、銀行⇒ノンバンク⇒利用者という流れで融資が行われることが理由です。
とはいえ、金融業界全体の利息は以前より引き下げられていて、ノンバンクからの融資でも保証業務が確立されるようになったため、安全な物件購入費用の調達が可能です。
また、ノンバンクは審査手続きが簡単であり、なおかつ即日融資にも対応しているため、利用する方によっては、銀行よりもお得に感じることもあります。

返済が滞ると、厳しい取り立てをされるというのは本当?

ノンバンクだからといって、著しく厳しい取り立てをされるということはありません。
返済が滞った場合の取り立ての厳しさは、銀行とほとんど同じです。
具体的には、まず滞った利用者の返済分を信用保証会社が代位弁済し、その後督促状の送付や返済の確認が行われます。
また、それでも返済が滞っている場合、簡易裁判所に対して“支払い督促”が申し立てられ、連絡が取れない場合は自宅までノンバンクの担当者が訪れることもあります。
もちろん、そこまで厳しい取り立てをされないからといって、返済を遅らせても良いというわけではありませんので、注意してください。

破綻する心配はないのか?

今から十数年前より、ノンバンクの1つである消費者金融会社の多くは、続々とメガバンク傘下の企業に再編されました。
そのため、現在も残存しているノンバンクの多くは、信販会社等を含め、健全な経営がされている会社と考えて良いでしょう。
ただ、銀行と繋がっていない金融会社や街金、暴利で融資を行う闇金などは、破綻する可能性があります。
借入を行うノンバンクが健全かどうかは、金融庁のサービスサイトで簡単にチェックできます。
“登録貸金業者情報検索サービス”では、貸金業者として登録されたノンバンクを検索でき、検索してもヒットしない会社は、違法営業もしくは破綻の可能性が高いため、利用しないことをおすすめします。

信用情報にキズがある場合、ノンバンクは利用できるのか?

一般的に、ノンバンクは銀行よりも融資審査が緩いとされています。
よって、銀行で何度も審査に落ちた方が、ノンバンクに切り換えた途端、すぐに審査に通過したというケースも少なくありません。
しかし、信用情報にキズがある場合は、さすがにノンバンクでも利用するのが難しくなります。
もちろん、100%審査に落ちるというわけではありませんが、以下のようなことを経験し、信用情報にキズがある場合、すぐに融資を受けることは控えましょう。

・ローン支払いや分割払い、リボ払いを2ヶ月以上滞納した
・自己破産をした
・任意整理をした
・個人再生手続きをした など

ノンバンク利用時の注意点

再建築不可物件購入時にノンバンクを利用する方は、先ほども少し触れたように、銀行より金利が高いことを覚えておきましょう。
具体的には、住宅ローンを専門としていないノンバンクの場合、金利は大体3.0~9.0%で、これは銀行や住宅ローン専門のノンバンクの約2~6倍です。
また、住宅ローンを専門で取り扱っているノンバンクであっても、銀行と比べると扱っている商品数は少ないです。
基本的に、ノンバンクで取り扱う住宅ローンは“全期間固定金利”の商品であり、変動金利や固定金利選択型でローンを組みたい方にとっては、少し不便に感じるかもしれません。

まとめ

ここまで、再建築不可物件購入時に利用できるノンバンクの概要、よくある質問について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
“ノンバンク=危険”というイメージは、ハッキリ言って間違いです。
銀行以外でも、健全な融資を行っているところは多いですし、複数の会社の商品を比較すれば、もっとも自身に合った住宅ローンを見つけられる可能性も高いです。

再建築不可物件や市街化調整区域についてのご相談は、日翔レジデンシャル株式会社にご相談下さい。
親身になって対応させて頂きます。